社内運動会はいらない?実施するメリット・デメリットとは

昨今、社員同士の円滑なコミュニケーションを図る場として、社内イベントを開催する会社が増えています。なかでも、社内運動会は、社員の健康促進やチームワークの向上を目指すイベントとして、多くの会社から注目されています。

しかし、計画と運営には多くの時間と労力が必要であり、一部の社員には負担となる場合もあるため、注意が必要です。この記事では、社内運動会のメリットとデメリットを詳しく解説し、企業が社内運動会の導入を検討する際のポイントを紹社内運動会のメリット介します。

社内運動会のメリット


社内運動会を実施するメリットとして、どんな点が挙げられるでしょうか。以下に、社内運動会のメリットを6つ紹介します。

社員のモチベーションが向上する

社内運動会などの社員が楽しめる場を会社が設けることで、日々の業務のモチベーションを向上させることが可能です。社員同士の交流により、1人あたりの生産能力の向上が期待できます。

社内運動会で、社員のモチベーションを向上させるためには、社員全員が楽しめるイベントにする必要があります。賞や景品を用意したり、会場にこだわったりして、イベント自体を盛り上げる工夫を施しましょう。

また、運動が得意な社員だけでなく、運動が得意でない社員にも配慮ある社内運動会にできると、イベントの評価はさらに上がります。社員全員が満足できるイベントにすることで、業務へのモチベーションアップにより期待を持てます。

社員のモチベーションを上げる方法は、社内運動会以外にもさまざまなものがあります。こちらの記事では、従業員のモチベーションの上げ方について解説しています。成功事例も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

離職率を下げられる

社内運動会を開催することで、離職率を下げられる効果が期待できるでしょう。社内運動会でのさまざまな交流により、風通しのよい社内環境を構築できます。その結果、仕事を円滑に回し、個人の負担を減らせるのです。

また、交流できる人が増えることで社内全体のチーム意識は強まります。社内運動会で得られる一体感や団結力により、仕事へのモチベーション向上が期待でき、会社全体の離職率を下げることにつながるでしょう。

社内交流が活発になる

社内運動会は、異なる部署や役職の社員同士が交流する絶好の機会です。普段業務では接点のないメンバー同士がチームを組むことで、立場や業務の壁を越えたコミュニケーションが生まれます。

このような交流は、日常の業務にもよい影響を与え、職場全体の雰囲気を明るくする効果があります。普段関わりが薄い部署の人との交流することで、部署を超えた意見交換ができ、仕事の視野を広げられる効果が得られるでしょう。

団結力が生まれる

社内運動会では、大縄跳びや綱引きなどのチーム対抗戦が行われることが多いです。これらの競技は、チームメンバー全員が一丸となって取り組む必要があり、自然と協力する姿勢が求められます。

チーム内で、作戦を立てたり、意見を共有したりして勝利を目指すことは、仕事に置き換えることが可能です。仕事では意見が言いづらい関係でも、競技のなかで楽しみながら意見を共有できれば、仕事での関係性向上につながるでしょう。

この経験を通じて、チームビルディングが促進され、業務での団結力が強化されます。団結力を高めることで、さらなる業績アップが期待できるでしょう。

運動不足の解消につながる

テレワークが増えた現代では、運動不足が深刻な問題となっています。社内運動会は、社員が体を動かすよい機会となり、運動不足の解消やリフレッシュ効果が期待できます。

日々仕事と向き合っていると、ストレスはつきものです。体を動かすことで、ストレス解消にもつながり、心身ともに健康な状態を保てる効果も期待できます。

一度のイベントで劇的な改善は難しいですが、社内運動会で体を動かすことで、運動の楽しさを再認識するきっかけになります。社内の健康を維持できれば、仕事のパフォーマンスも上がり、会社全体の業績向上につながるでしょう。

企業イメージが向上する

社内運動会などの社内イベントを開催していることで、企業イメージを向上させられます。イベント開催により「社内交流を大切にしている企業」「時間や経済に余裕がある企業」ということを社外にアピールできるのです。

なかには、社員の家族も参加できる社員イベントもあります。家族全員での参加によって、家族の信頼や協力を得られる機会につながるでしょう。

「社内交流が盛んな風通しのよい企業」として広範囲に認知されることで、他企業や取引先へのよいアピールポイントになります。
社内運動会以外にも、従業員エンゲージメントを高めることで、業績アップや離職率の低下につながります。こちらの記事では、従業員のエンゲージメントを向上させる施策について解説しています。メリットや取り組む際の流れも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

社内運動会のデメリット

社内運動会は、社員の交流を深めるための有効な手段です。しかし、デメリットも多く存在します。下記に、社内運動会を開催するデメリットを4つ紹介します。

怪我をする可能性がある

社内運動会では、競技に熱中するあまり、怪我のリスクが高まります。とくに、日常的に運動していない社員が多い場合、筋肉痛や捻挫、転倒による打撲などが発生しやすくなります。

事前にしっかりとした準備運動を促し、競技の選定や運営において安全対策を講じることが重要です。たとえば、競技の強度を調整し、医療スタッフを常駐させることで怪我のリスクを最小限に抑えることが可能です。

怪我をしてしまうと、その後の仕事に大きな支障が出てしまう場合もあるので、怪我対策は念入りに行いましょう。また、怪我が起こらないように、競技内容や設備の確認もあらかじめしておくことが大切です。

運動が苦手な社員にとってはマイナス効果となる

運動が苦手な社員にとって、社内運動会は大きなストレスとなる場合があります。運動能力の差が顕著に表れる競技では、劣等感や疎外感を抱かせてしまう恐れがあるのです。

その結果、チームのパフォーマンスにも影響が出ることが考えられます。運動が苦手な社員も楽しめるよう、運や協力プレーを重視した競技を取り入れ、全員が参加しやすい環境を作ることが求められます。

社内運動会自体にネガティブな印象を持たれないようにするためにも、あらかじめ告知の段階で工夫を施すことも大切です。開催目的や景品の有無などを示し、社内イベントに対しての抵抗感を和らげるような告知を考えましょう。

土日や休日に開催すると逆効果となる

社内運動会を土日や休日に開催すると、社員のプライベートな時間を奪うことになり、逆効果となることがあります。社内イベントで大事な休みが潰れてしまった、と考える人も少なくありません。

とくに、家庭を持つ社員や休日を大切にしている社員は、社内イベントが負担となり、結果的に不満やモチベーションの低下を引き起こす可能性があるのです。さらに、土日や休日の開催は、社員の休息時間を削り、疲労感を増す要因にもなります。

開催日程を慎重に検討し、可能であれば業務時間内に開催することで、社員のプライベートを尊重する姿勢が大切です。また、事前に社員の意見を取り入れ、日程調整を行うことで、より多くの社員が参加しやすい環境を整えることができます。

コストがかかる

社内運動会の開催には、場所の確保、機材の準備、景品の用意など多くのコストがかかります。また、運営を外部に委託する場合、その費用も加算されます。企業にとっては大きな投資となるため、費用対効果を十分に検討する必要があります。

費用を抑えるためには、自社内でできる部分を工夫し、コストパフォーマンスの高い運動会を目指すことが重要です。また、従業員のアイデアを取り入れ、手作りのイベントや社員同士の協力を促すことで、経費を削減しつつ一体感を高めることができます。

社内運動会の主な種目

競技選びは、社内運動会を実施するにあたって、重要なポイントとなります。下記に、社内運動会で実施されている競技を5つ紹介します。

徒競走

徒競走は、社内運動会の代表的な種目です。シンプルで分かりやすいルールのため、誰でも気軽に参加できることが魅力です。直線コースを走るだけという単純な競技ですが、参加者同士のスピードやスタミナが試されます。

徒競走は個々の実力が見えるため、ほかの社員の運動能力を知るよい機会となり、互いの理解を深めるきっかけになります。また、個々を応援しやすい競技なので、応援からコミュニケーションを取ることもできます。

大縄跳び

大縄跳びはチームワークが重要な競技です。複数人が大縄を跳び続けるため、リズムやタイミングを合わせる必要があります。この競技は自然と声をかけ合うことが多くなり、コミュニケーションの促進に役立ちます。

また、かなりの大人数で参加できるため、社員同士の一体感を高める効果もあります。部署や課ごとの対抗で行うのも盛り上がるでしょう。

参加者が少ない場合でも、ギネスや日本記録などを目指して、全員で飛ぶのも面白いです。全員で何かを達成しようとすることは、競技内だけでなく、仕事にもよい影響をもたらします。

玉入れ

玉入れは、参加者が決められた時間内に多くの玉を高いカゴに入れる競技です。シンプルなルールと短い競技時間で、老若男女問わず楽しめます。

玉入れのルールにも、いくつか種類があります。カゴに入った玉の数を数えるものや、スピードを競うもの、背負われたカゴに向かって球を投げ入れるものなど、工夫をすればさまざまなルールが作れるので、かなり汎用性は高いです。

玉入れは体力に自信がない人でも参加しやすく、全員が一緒に盛り上がれるため、社内の一体感を強めるのに適しています。

綱引き

綱引きは、力とチームワークが試される競技です。2チームに分かれ、綱を引っ張り合い、相手チームを自分のラインまで引き込むことで勝敗が決まります。この競技は全員が力を合わせる必要があり、自然に団結力が高まります。

また、応援する側も熱狂的になりやすく、会場全体が盛り上がります。全員でひとつの綱を引くのもよいですが、各チームの力自慢を集めて競技を行うと、見ている側も応援ができるため、楽しめるでしょう。

さらに、綱引きはシンプルなルールでありながら、戦略やタイミングも重要です。チーム内でのコミュニケーションが成功の鍵となり、一体感が増します。

リレー

リレーは運動会の花形種目のひとつであり、チーム対抗でバトンをつないでゴールを目指します。スピードとチームワークが重要で、バトンの受け渡しのミスが勝敗に大きく影響します。

リレーを行う際は、何か条件を統一するとよいです。たとえば「チームで男女3人ずつ選出する」や「20代,30代,40代から2人ずつ選出する」などの条件をつけると、チームで戦力の差が出にくくなり、白熱した戦いが見られるでしょう。

リレーは参加者も観客も興奮しやすく、運動会全体のクライマックスを飾るのにふさわしい種目です。

社内運動会を実施する際のポイント

社内運動会を成功させるためには、事前準備と社員の意見を反映した企画が欠かせません。安全で楽しいイベントを目指すために、社内運動会を実施する際のポイントを7つ紹介します。

事前にアンケートを取る

社内運動会の成功には、事前準備が欠かせません。まず、社員の意見を集めるためにアンケートを取ることが重要です。アンケートにより、どの種目が人気なのか、参加意欲がどれほどあるのかを把握できます。

また、社員の期待や要望を反映することで、満足度の高いイベントを実現できます。たとえば、特定のスポーツが好きな社員が多い場合、その競技をメインに据えることで参加意欲を高められるでしょう。

就業日に開催する

社内運動会は、可能であれば就業日に開催するのが理想的です。土日や休日に開催すると、参加者がプライベートな時間を削ることになり、参加意欲が低下する可能性があります。

就業日に行うことで、全社員が公平に参加できる環境を整えられ、参加者人数にもよい影響が出るでしょう。また、家族との時間を大切にする社員にも配慮でき、全体的な満足度向上につながります。

参加意欲の湧く内容や賞品を用意する

運動会のプログラムや賞品選びは、社員のモチベーションに大きく影響します。たとえば、個人の運動能力に依存しないチーム戦を多く取り入れることで、運動が得意でない社員も楽しめます。

また、優勝チームには豪華な賞品を用意することで、参加意欲をさらに高められます。具体的な賞品例は、旅行券や高級食材セットなどが挙げられます。近年では、使い勝手もよい最新の家電なども喜ばれるでしょう。

怪我をしたときの対応を確認する

社内運動会では、怪我のリスクがつきものです。事前に怪我をした際の対応策を、しっかり確立しておくことが重要です。できれば、会場から病院への導線もシミュレーションしておくと、いざというときに迅速な対応が取れるでしょう。

具体的な対応策は、応急処置ができる医務室や救急箱を用意し、応急処置の担当者を配置します。さらに、最寄りの病院との連携も確認しておくと安心です。これにより、万が一の事態にも迅速に対応できる体制を整え、社員の安全を確保します。

熱中症に気をつける

夏場に開催される運動会では、熱中症のリスクも考慮する必要があります。とくに、昨今猛暑が続いているため、熱中症のケアは欠かさず行いましょう。水分補給のポイントを複数設置し、参加者がいつでも水分を摂取できる環境を整えます。

水分のみでは不安な場合には塩分を補給できるタブレットや、塩あめなどを用意しておくとよいでしょう。各チームに一定数配っておくことで、好きなタイミングで塩分を補給できます。

また、運動会中に適度な休憩時間を設け、日陰で休むスペースを確保することも重要です。これらの対策により、社員の健康を守りながら楽しいイベントを実現します。

会場の使い方を確認する

運動会を開催する会場の使い方や設備を事前に確認しておくことも大切です。会場のレイアウトや設備の配置を把握し、社内運動会の当日はスムーズな運営ができるよう計画を立てます。

また、使用許可や予約状況を確認し、必要な手続きを事前に完了させておくことも忘れずに行いましょう。これにより、当日のトラブルを未然に防ぎ、スムーズな運営をサポートします。

会場によっては、飲食禁止のスペースや、土足厳禁のスペースがあるなど、ルールが厳しく決められている場合もあります。トラブルを避けるためにも、会場のルールは参加者全員に正しく共有することが必要です。

イベント会社に依頼する

イベント担当に選ばれて何から始めればいいのか悩んでいる場合は、イベント運営の専門会社に依頼する方法もあります。プロのノウハウを活用すれば、運動会の企画から運営までスムーズに進められます。

さらに、イベント会社はさまざまなトラブルへの対処経験が豊富なので、社員が安心して楽しめる環境を提供できます。これにより、社内の負担を軽減し、質の高いイベントを実現できるでしょう。

FUKURACIAでは、イベントの企画から運営までをサポートするサービスを提供しています。企画や手配はもちろん、部分的な面でのサポートでも対応可能です。ご提案・お見積もりは無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

社内運動会は、社員同士の交流を深め、チームワークを強化する効果があります。一方で、イベントの計画や運営にはコストと時間がかかり、通常業務と並行して企画運営をするのは、一部の社員にとっては負担となる可能性があるのです。

社員の負担を軽減するためにも、専門のイベントサポート会社に依頼することをおすすめします。FUKURACIAのイベント運営伴走サービスは、企画から手配、運営、そしてアフターフォローまで、徹底的にイベントをサポートいたします。

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