アワードの意味は?社内表彰を取り入れるメリットを解説

アワードは、社員の功績や業績を称えた社内表彰式です。社員のモチベーションを上げ、優秀な人材を確保する目的で導入する企業もあります。

また、会社の理念や理想とする社員像について、全社員に共有認識として伝える場にもなります。そのため、公平な判断基準を明確化させることが重要です。

アワードを導入することで、さまざまな効果が期待できます。メリットとあわせて、事前に知っておいたほうがよいポイントを紹介します。

アワードの意味

一般的に「アワード」とは、賞や報酬を与える行為を意味します。ビジネスでは、特定の目的に対して、優れた商品やサービスなどを提供している企業を表彰する際に使われることがあります。受賞した場合は、自社のブランディングを高める効果が期待できるでしょう。

また、社内において、優れた業績や貢献した社員を表彰する場合にも使われます。アワード制度を導入することにより、社員のモチベーションのアップや、業績アップが見込める可能性があるでしょう。

アワードを取り入れるメリット

アワードの実施は、従業員のモチベーションアップにつながります。また、企業にとっても業績アップなど、さまざまなメリットが期待できるでしょう。

従業員のモチベーション向上につながる

目に見える形で、功績を称えるアワードを実施することは、従業員のモチベーションアップにつながります。表彰された従業員は、企業への貢献意欲が増して生産性が高まる可能性もあるでしょう。

また、表彰式を行うことは、正当な評価がされる企業であることを示すよい機会にもなります。社員のモチベーションが上がることで、業績アップにもつながり、生産性も向上する可能性があるでしょう。

アワード制度を設けることは、インナーブランディングに大いに役立ちます。また、ひとり一人のやる気を起こせることは、企業の発展に必要な要素といえるでしょう。

エンゲージメントを向上させられる

会社では、売り上げに直接関わっていない部署もあります。しかし、会社の方針や理念に基づいて、どの部署であっても公平に評価することが大切です。

アワード対象を、成果が見えづらい部署も含めることで、エンゲージメントが向上します。また、離職率の低下にもつながるでしょう。自分の頑張りを評価してくれる会社であれば、貢献意欲がさらに高まり、長く勤めたいと感じる社員が増える可能性も高くなります。

ひとり一人の努力が正当に評価されれば、従業員同士が認め合うようになり、職場環境にもよい影響を与えます。さらには、コミュニケーションの活発化により、業績の発展へとつながっていくでしょう。

優秀な人材を確保できる

社員の功績を評価することは、それぞれのモチベーションアップにつながります。業績だけではなく、努力していることをわかってくれる会社であれば、長く働きたいと思う社員が多いでしょう。優秀な人材を確保し続けるためにも、社内表彰式を行うことは大きなメリットといえます。

普段の努力が認められた社員について、仕事に対する取り組み方やプロセスなどを、全社で共有することも必要です。目標をもって仕事を行うようになれば、優秀な社員も増えていく可能性が高まります。

企業理念や方向性を示せる

社内表彰式は、企業が理想とする社員像を伝える機会のひとつとなります。また、表彰された社員の功績を称えることで、企業の理念や方針を全社員に示せる場にもなるでしょう。

評価される基準を明確にすることで、社員ひとり一人が、目指すべき方向性をみいだせるきっかけにもなります。そのため、経営陣側は、評価ポイントをしっかりと従業員に説明することが重要です。

会社が目指す未来像を、社員全員に共通認識させることにより、ミッションやバリューに向けての意欲が高まるでしょう。また、表彰された社員の話を聞くことで、学びを得られる機会にもなります。

アワードの企業事例

アワードを取り入れる大手企業では、独自の表彰式を行っているところが多数あります。3つの企業の例をご紹介しましょう。

株式会社サイバーエージェント

サイバーエージェントは、メディアやインターネット広告などの事業を展開している会社です。ここでは、半年に一度の全社総会において、もっとも活躍した個人やチーム、またはプロジェクトの表彰式を行っています。さらに事業部ごとでも、月に1度の表彰式を設けることにより、チームワーク向上の効果も図っています。

また、社内のエンジニアやクリエイターが対象の「CA BASE AWARD」制度があります。現場のエンジニアが主導し、技術者を讃えることでモチベーションアップにつなげる効果が期待できるでしょう。

社内の活性化や、変化し続ける組織作りを目指すため、アワード制度が導入されています。表彰式では、個々のモチベーションアップのために、オリジナルトロフィーと金銭インセンティブを授与しているのが特徴です。

株式会社ローソン

大手コンビニエンスストアのチェーン展開をしているローソンでは、3つの社内表彰制度を設けています。ひとつ目の「LAWSON Challenge Award」は、現場の社員が対象です。仕事への創意工夫や業務改善、新規アイデアの実行によって評価されています。

2つ目の「社長賞」では、新たな発想でチャレンジした社員や、好成績のチームに対して、社長が選定している賞です。3つ目は「グッド・ジョブ賞」として、部門責任者によって選ばれた個人やチームを表彰しています。

部署を超えて仕事に取り組む社員に対しての評価の場を設け、自発的なチャレンジ促進を目的としています。コミュニケーションの活発化によるサービス向上のために、アワード制度を導入している企業です。

楽天グループ株式会社

楽天グループは、国内外50か所に拠点があり、多数の事業を展開して いる企業です。週に一度、情報共有のミーティングとして、グループの全社員が集まった朝会が行われています。

その朝会にて、優秀な新人が表彰される「楽天新人賞」の発表が、月に1度行われています。新人のモチベーションアップにつながるほか、人材育成についても高い効果が得られる制度です。受賞者からは、ポジティブな感想があげられています。

会社に貢献した社員に対して、全社員がたたえることで仲間意識が生まれます。さらには、表彰された社員から、学びを得られる機会としてもとらえられています。成功した秘訣について、個人のキャリアアップや、グループ全体の業績アップにつなげられるように共有する社風が特徴です。

アワードを取り入れる際のポイント

アワードには、さまざまなメリットが期待できます。効果的に取り入れるためにも、おさえておいたほうがよいポイントを紹介します。

目的やコンセプトを明確にする

社内表彰であるアワードを実施する目的のひとつとして、社員のモチベーションアップがあげられます。実施するときは、評価基準についての明確な規定を設けていることが重要です。

公平な評価により、社員の納得感も得られ、仕事に対する意欲も高まるでしょう。また、アワードをとおして、企業の理念や理想とする社員像を全社員と共有する機会にもなります。

表彰制度は、一定の評価基準で行うためのガイドラインを設けることも必要です。表彰される対象期間や目的、そして褒賞の有無なども社員に公表しましょう。

アワードを行う目的を明確にし、社員に伝えることが重要なポイントです。受賞者が選ばれた理由についても、全社員に説明することで、公平性が感じられます。さらには、それぞれの社員が、自分が目指す方向性をみいだせるきっかけにもなるでしょう。

誰もが納得する賞を作る

社内表彰は、数字が出る部署が対象であるという印象を持つ人も多いのではないでしょうか。経理や総務、エンジニアなどの業務について、数字化することは難しいでしょう。

しかし、地道に努力をして裏で支えている部署の社員も、表彰の対象とすることが大切です。公平な評価基準があれば、社員のモチベーションアップにもつながる可能性が高くなります。

表彰は、高い業績をあげた人以外にも、対象者の幅を広げて設定することも必要でしょう。たとえば、勤務年数によって表彰される、永年勤続賞もひとつです。

部署やポジションに関わらず、モチベーションアップできる賞を考え出すことで、不公平感も起こりづらくなるでしょう。誠実に仕事に向き合っている社員に対しても、公平に評価していることを伝えるよい機会です。

従業員に喜んでもらえる景品を用意する

全社員の前で表彰されることは、社員にとって嬉しい出来事といえるでしょう。自分の努力が報われることで、会社への貢献度も高まる可能性があります。

さらに、景品が用意されていると、より表彰式が盛り上がるでしょう。ただし、モチベーションアップにつながる様な景品を選ぶことが、ポイントです。

たとえば、賞金や旅行券、カタログギフトなどの景品もおすすめです。好きなものを自分で自由に選べるため、喜ばれる景品のひとつとなっています。また、自分では手を出しにくい高級家電や、高級レストランのギフトカードなども選択肢としてあげられます。

アワードに関する経費は、受賞人数によっても異なってきます。予算をあらかじめ決めたうえで、従業員が喜ぶ景品の選定をおすすめします。

投票制も検討する

表彰される社員は、明確な判断基準によって選ばれることが最も重要です。そのため、経営陣または部門責任者によって決定されることが一般的です。

しかし、評価基準が明確化されていない状態で受賞者が選ばれた場合、会社への不信感につながります。さらには、正当な評価がされないと感じて、モチベーションが下がる可能性があるため、注意が必要です。

評価基準の明確化が重要ですが、ほかにも、経営陣以外の社員で選ぶ投票制の導入もおすすめです。全社員によって選ばれるため、不公平を感じることが少なくなるでしょう。

表彰式の参加について、積極的な参加を促すことが必要です。また、社内イベントとして盛り上げるためにも、従業員をうまく巻き込めることも重要なポイントでしょう。しかし、イベントを実施するためには、さまざまな業務が発生します。

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まとめ

アワードは、社員のモチベーションアップのほか、会社の理念を共有する場です。また、業績や生産性をアップする効果も期待できるでしょう。

しかし、社内イベントの実施にあたっては、企画から当日の進行など、業務負担が課題となる場合があります。イベント運営伴走支援サービスを提供しているFUKURACIAでは、イベントの一括サポートを請け負っています。

開催の目的を達成するため、さまざまなプランのご提案が可能です。当日もディレクターが常駐し、進行管理のフォローも行っています。

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